
サイディングの最適なメンテナンス時期とは?費用や工事内容を徹底解説!
サイディング外壁のメンテナンスは、住宅の美観と耐久性を保つ上で欠かせません。しかし「いつやればいいの?」や「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問や「自分でもできる?」という不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、サイディングのメンテナンスについて、適切な時期や費用相場、自分で修復する際の注意点、信頼できる業者の選び方まで、知っておきたい情報を網羅的に解説します。記事を読むとあなたの家のサイディングに最適なメンテナンス方法が分かり、安心して長持ちさせるための計画を立てられるようになるでしょう。
サイディングの種類は4つ
サイディング外壁は、使用されている素材によって特徴やメンテナンスが必要になる時期が異なります。ここでは、代表的なサイディングの種類と、それぞれの劣化症状、推奨されるメンテナンス時期について詳しく解説します。
1.窯業系サイディング
国内で最も普及している窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主原料としています。軽量でデザイン性が高い一方で、吸水性が高いため表面の塗膜が重要な役割を担っています。
この塗膜が劣化すると、サイディング材が水を吸い込みやすくなるでしょう。その結果、反りやひび割れなどの原因になるため、築7〜10年を目安に塗装によるメンテナンスが必要です。
劣化の初期症状としては、表面を触ると白い粉が付着するチョーキング現象や、カビ・コケの発生が見られます。
2.金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属板に塗装を施したものです。非常に軽量で断熱性や耐久性に優れています。
素材自体は水を吸いませんが、表面の塗膜が劣化するとサビが発生するリスクがあります。築10〜15年を目安に再塗装を検討しましょう。
また、傷がついた部分からサビが広がる可能性もあります。そのため、定期的な点検が重要です。
3.木質系サイディング
天然の木材が原料となっている木質系サイディングは、木の温もりや美しい質感が特徴です。しかし、水に弱いため、腐食や変色、反りなどが起こりやすくなります。
したがって、こまめなメンテナンスが不可欠です。メンテナンス時期の目安は、築8〜10年とされています。木材の風合いを保つためには、定期的な塗装や防腐処理が必要となります。
4.樹脂系サイディング
塩化ビニル樹脂を主原料とする樹脂系サイディングは、軽量で弾力性があり、衝撃に強く、ひび割れや腐食が起きにくいのが特徴です。顔料が素材自体に練り込まれているため、色褪せがほとんどありません。
メンテナンスサイクルが最も長いタイプだといえます。築10〜20年とメンテナンス時期に幅がありますが、種類によっては30年以上の長期保証が付いているケースもあります。
サイディングのメンテナンス内容と費用の目安
サイディングのメンテナンス方法は、劣化の進行度合いによって異なります。ここでは、劣化症状のレベルに応じた主な工事方法と、それぞれの費用相場について詳しく解説します。
1.塗装によるメンテナンス
チョーキング現象や色褪せ、軽微なひび割れなど、劣化が表面的な段階で最も多く行われるのが再塗装です。塗料のグレードや施工面積によって費用は変動しますが、一般的な30坪程度の住宅で約60〜100万円が目安となります。
高圧洗浄や下地処理、養生、そして下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
2.シーリングの補修
サイディングボードとボードの継ぎ目にあるシーリング材(コーキング)は、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。シーリング材は紫外線などで劣化しやすく、ひび割れや剥がれが発生すると雨漏りの原因になるため、築5〜10年ごとの補修が推奨されています。
既存のシーリング材を撤去してから新しく充填する「打ち替え」は、1mあたり800〜1,500円が相場です。
3.重ね張り(カバー工法)
既存のサイディングの上から新しいサイディングを重ねて張る方法を重ね張り(カバー工法)と呼びます。この工法は、既存の外壁材を撤去する手間や費用がかからないため、工期を短縮し、費用を抑えられるのが大きなメリットです。
また、新しい外壁材と既存の外壁材の間に空気層ができると、断熱性や遮音性の向上が期待できます。ただし、内部の構造材に深刻な劣化がない場合に限られるため、事前に専門業者による点検と診断が必要です。
4.全面張り替え
サイディングの反りや変形、内部の構造材にまで劣化が進んでいる場合に選択される方法です。古いサイディングをすべて撤去し、下地を補修した上で新しいサイディングを張ります。
最も大がかりな工事ですが、断熱材の追加など付加価値の高いリフォームも可能です。費用は200〜260万円程度と、他の方法に比べて高額になる傾向があります。
サイディングのメンテナンスを自分で行う際の注意点は2つ
軽度な汚れの洗浄や小さなひび割れの補修は、DIYも可能です。しかし、専門的な知識と技術が必要な作業も多いため、安易に行うと家の耐久性を損なうリスクもあります。
ここでは、サイディングメンテナンスをDIYで行う際の注意点を解説します。
1.高圧洗浄機の使い方に注意する
外壁の頑固な汚れを落とすために高圧洗浄機を使用する際は、水圧が強すぎるとサイディング表面の塗膜を剥がしてしまう可能性があるため注意が必要です。
また、サイディングボードの継ぎ目や窓のサッシ部分に直接水を当てると、隙間から雨水が侵入し、内部の腐食を招く恐れがあります。水圧を弱めに設定し、サイディングと垂直になるように洗浄を行いましょう。
2.高所作業は専門業者に任せる
高所でのサイディングメンテナンス作業は、転落や工具の落下など、命に関わる大きな危険が伴います。特に、梯子や足場を使用する二階以上の外壁や軒下の作業は、専門的な知識や安全対策がなければ非常に危険です。
DIYは費用を抑えられる魅力がありますが、無理をして事故を起こしてしまうと、結果的に大きな損失につながる可能性があります。安全を第一に考え、少しでも不安を感じる場合は、無理をせずに専門業者への依頼を強く推奨します。
サイディングのメンテナンスを業者に依頼する際の選び方
サイディングのメンテナンスを成功させるためには、信頼できる専門業者を選ぶことが最も重要です。ここでは、悪徳業者に騙されず、安心して工事を任せられる業者を見分けるための3つのポイントを解説します。
1.複数の業者から相見積もりを取る
1つの業者だけでなく、必ず複数の業者から見積もりを取り、費用や工事内容を比較検討しましょう。これにより、適正な費用相場を把握でき、不当に高額な請求をする業者や、反対に安すぎるために手抜き工事が懸念される業者を見分けられます。
見積書の内容が「一式」と大まかにしか記載されていない業者も注意が必要です。
2.訪問販売や大幅な値引きに注意する
突然自宅を訪れて「今なら特別に安くします」「すぐにメンテナンスが必要です」と契約を急かすような業者は、悪徳業者の可能性が高いです。本当に信頼できる業者は、仕事に困ることが少ないため、このような強引な営業をするケースはあまりありません。
その場で即決せず、必ず冷静に検討する時間を取りましょう。
3.実績と施工内容を具体的に確認する
業者のホームページなどで過去の施工事例を確認し、どのような工事をどれくらい行ってきたか、その実績を確認します。また、見積もり段階で、使用する塗料や工法、保証内容などについて詳しく説明してくれる業者を選びましょう。
質問に対して明確に回答し、納得のいくまで説明してくれるかどうかで、その業者の専門性や誠実さを判断できます。
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サイディング メンテナンスでよくある質問
サイディング メンテナンスでよくある質問を3つご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.サイディングにひび割れが見つかった場合、どうすればいいですか?
サイディングのひび割れは、劣化の初期症状から構造的な問題まで、その原因や深刻度が多岐にわたります。軽微なひび割れであれば、DIY用の補修材やシーリング材で一時的に補修も可能ですが、内部への雨水侵入を防ぐためには、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。
ひび割れの幅が広い場合や、複数箇所で見られる場合は、外壁全体に問題が及んでいる可能性があるため、放置せずにプロに相談してください。
質問2.メンテナンスのタイミングを見分けるポイントは何ですか?
サイディングの塗膜が劣化すると、メンテナンスが必要なサインが現れます。代表的な兆候は、外壁を触ったときに指に白い粉が付着するチョーキング現象、色褪せ、カビやコケの発生です。
これらは、塗膜の防水性能の低下を示唆しています。また、サイディングボード自体のひび割れや反り、さらにボード間のシーリング材(コーキング)にひび割れや剥がれが見られる場合は、雨水の侵入リスクが高まっているため、特に注意が必要です。
これらのサインを見つけたら、早めに専門業者へ相談して適切な診断をしてもらいましょう。
質問3.サイディングの種類によってメンテナンス費用は変わりますか?
サイディングの種類自体がメンテナンス費用に直接影響を与えるわけではありません。劣化の度合いや選択するメンテナンス方法(再塗装、重ね張り、張り替えなど)によって費用は大きく変わります。
しかし、一般的にメンテナンスサイクルが長い樹脂系サイディングは、長期的に見てメンテナンス費用を抑えられる傾向にあります。
まとめ
サイディングのメンテナンスは、適切な時期に適切な方法で行えば、住宅の美観と耐久性を長く維持できます。サイディングの種類によってメンテナンスの時期が異なるため、自宅の外壁がどのタイプかを確認し、築年数や劣化症状に応じて計画を立てます。
劣化が軽度な場合は再塗装やシーリングの補修、劣化が進行している場合は重ね張りや張り替えを検討しましょう。DIYでの対応は軽微なものに留め、高所作業や広範囲の工事は必ず専門業者に依頼をしてください。
定期的な点検と早めの対策が、大切な住まいを守ることに繋がります。家づくりや外壁リフォームを検討されている方は、国産ひのきを贅沢に使った真壁づくりの住まいを提供するサイエンスホーム岡山店にご相談ください。
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