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木造住宅で使用される柱の太さとは?主な樹種の種類や木造住宅の耐震性と柱の関係を徹底解説!

木造住宅で使用される柱の太さとは?主な樹種の種類や木造住宅の耐震性と柱の関係を徹底解説!

木造住宅で使用される柱は、家の骨組みを支える大切な構造材です。柱の太さや使用する樹種、構造の設計によって、住宅の強度や耐震性に大きな差が生まれます。

本記事では、木造住宅で使用される柱の太さや主な樹種の種類、木造住宅の耐震性と柱の関係をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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木造住宅で使用される柱の太さとは?

木造住宅で使用される柱の太さとは?

日本の木造住宅で用いられる柱の規格としては、3.5寸(105㎜)と4寸(120㎜)が広く普及しています。建築構造に応じて、3寸(90㎜)や5寸(150㎜)などのサイズもありますが、使用頻度は低いです。

また、住宅の設計では、柱の位置や役割によって適切な太さが選ばれます。たとえば、2階建て住宅の四隅に配置される「通し柱(とおしばしら)」は、建物の安定性を高めるために太さのある4寸が用いられる場合が一般的です。

一方、建物内部の短い柱である「管柱(くだばしら)」には、3.5寸が選ばれる傾向があります。これにより、建築コストや構造のバランスを最適化できます。

柱のスパン

木造住宅における柱の配置は、一般的に910㎜間隔で設計されています。この間隔は、日本の伝統的な尺度である「尺寸法」にもとづくもので、1尺が約303㎜、3尺で約909㎜となる計算方法です。

現在では、この寸法が便宜的に910㎜として定められ、木造建築における標準的な柱スパンとなりました。この規格に合わせて、合板や石膏ボード、窓サッシなど多くの建材が製造されているため、施工の効率が非常によくなっています。

尺寸法を熟知している熟練の職人たちは、この伝統的な尺度を活用しながら、精度の高い施工ができます。こうした伝統と現代の建築基準の融合が、日本の木造建築の特徴です。

なお、メーターモジュールについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:メーターモジュールとは?尺モジュールとの違いやそれぞれのメリット・デメリットをご紹介!

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木造住宅の柱で使用される主な樹種の種類は3つ

木造住宅の柱で使用される主な樹種の種類は3つ

次は、木造住宅の柱で使用される主な樹種の種類について解説します。

ヒノキ

・スギ

・ホワイトウッド

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.ヒノキ

ヒノキは、建築に適した特性を数多く持つ優れた樹種です。耐久性の高さと防虫・防腐効果は、建材としての信頼性を高めています。湿気への耐性が強く、腐食やシロアリの被害を抑える能力にも優れているため、長寿命な建築を実現する素材として評価されています。

また、スギに比べて成長が遅く、木目が詰まっているため強度も十分です。さらに、ヒノキ特有の香りはリラックス効果をもたらすため、室内に使用すれば快適な空間を演出できます。

心材は淡いピンク色を呈し、辺材の白みがかった色合いとのコントラストが美しく、意匠性にも優れています。西日本では流通量が多く、コストパフォーマンスの面でも魅力的な選択肢です。

2.スギ

スギは、日本全土で植林されている身近な樹種で、柱材として高い評価を得ています。心材は赤みを帯び、耐久性や耐蟻性に優れているため、建築材料として信頼されています。一方、辺材は白く、心材との色のコントラストが特徴的です。

また、成長が早いため供給量が安定しており、コストパフォーマンスの面でも優れています。しかし、建築後の収縮や強度の低下を防ぐため、使用時には適切に乾燥処理された材の選択が不可欠です。

軽量で加工しやすいスギ材は、住宅建築をはじめ幅広い用途で利用されるポピュラーな素材となっています。

3.ホワイトウッド

「ホワイトウッド」と総称されるドイツトウヒやヨーロッパスプルース、ノルウェイスプルースは、北欧産の樹種で樹高50〜60m、直径60〜100cmにもなる大木です。強度は、杉と同等かやや優れており、大量輸入により安価で供給されています。

しかし、寒冷で乾燥したシロアリのいない地域で育ったため、腐朽菌やシロアリへの耐性が非常に低いという弱点があります。柱材として使用する際は、雨漏りや内部結露を徹底的に防ぐ施工が必要です。

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木造住宅の耐震性と柱の関係

木造住宅の耐震性と柱の関係

木造住宅の耐震性能を向上させるためには、柱だけでなく構造全体の設計が大切です。柱の太さや材質を選ぶだけではなく、梁の強度や接合部に使用される金物、構造壁の配置や性能も耐震性に大きく影響します。

日本の建築基準法では、震度6強〜7相当の地震でも倒壊しないことや、震度5強程度の地震による損傷を防がなければなりません。この基準は「耐震等級1」に相当して、一般的な住宅では標準的に確保されています。

しかし、等級2や3の性能を目指す場合、柱の本数や配置、梁や金物の選定など、細部の強度を再検討する必要があります。

なお、ハイブリッド工法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:ハイブリッド工法とは?木造住宅工法の種類やメリット・デメリットをご紹介します!

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サイエンスホームの工法とこだわり

サイエンスホームの工法とこだわり

参考:サイエンスホーム岡山店

「サイエンスホーム」は、日本の伝統的な建築技術である真壁づくりを採用しており、ヒノキ材をふんだんに使用した住宅を提供しています。さらに、外張り断熱やハイブリッド工法を取り入れているため、季節を問わず快適な温度と空気環境を実現しています。

また、吹き抜けや無垢材の床、大黒柱など、細部までこだわった設計により、木の温かみと伝統的な趣を感じられる住まいです。このような空間は、自然と調和したリラックス効果をもたらし、長く快適に暮らせる環境を提供します。

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木造柱 太さでよくある3つの質問

木造柱 太さでよくある3つの質問

次は、木造柱 太さでよくある質問について紹介します。

・質問1.柱に穴や割れがあるのは大丈夫?

・質問2.柱の強さで家の強さも変わる?

・質問3.木造住宅に使用される木材の種類は?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.柱に穴や割れがあるのは大丈夫?

柱の割れや穴は、心配する必要がないケースがほとんどです。柱に見られる縦方向の割れは「背割れ」と呼ばれるもので、無垢材が乾燥する過程で自然に生じる不規則な割れを防ぐために、あらかじめ意図的に加工されています。

また、木材同士を結合する際には、構造上必要な穴あけや端部を加工する場合があります。建築基準法では、断面欠損が木材の3分の1を超える場合には補強が義務付けられていますが、それ以下であれば構造的に問題ありません。それでも気になる場合は、担当者に確認を依頼しましょう。

質問2.柱の強さで家の強さも変わる?

木材の強度は、「縦からの荷重に対する強さ(縦圧縮強度)」や「引っ張る力に対する強さ(引張強度)」、「曲げに対する強度」、「せん断による変形への抵抗力」など、種類がさまざまです。これらの特性は、樹種ごとに異なり、圧縮や曲げに対する耐性がそれぞれの材木で違います。

家の建築では、これらの強度を正確に計算するために構造計算が行われます。構造計算は、非常に専門性が高く、専任の設計士が担当する場合もあるほど大切な工程です。

しかし、現在の技術と基準を踏まえた設計では、適切に選ばれた樹種で構造的な欠陥が生じる可能性はほとんどありません。建材として使われる木材は、必要な性能を満たすよう慎重に選定されているため安心です。

質問3.木造住宅に使用される木材の種類は?

木造住宅で使用される木材には、「無垢材」と「集成材」の2種類があり、それぞれに特徴があります。無垢材は、一本の丸太から切り出された天然木材で、湿度を調節する性質があり、自然な風合いや木目の美しさが魅力です。

このため、フローリングや天井といった見た目が重視される部分に使用されるケースが多いです。しかし、湿度変化による収縮や反りが起きやすいため、施工時には十分に注意しなければなりません。

一方、集成材は、小さな木片を接着剤で結合して作られる人工木材で、品質が均一で加工しやすい点がメリットです。また、湿度による変形が少ないため、構造材としても適しています。

しかし、製品としての歴史が浅いため、長期間の耐久性に関しては未知の部分があります。それぞれの特性を理解して、専門家と相談しながら適材適所で使用しましょう。

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まとめ

まとめ

本記事では、木造住宅で使用される柱の太さや主な樹種の種類、木造住宅の耐震性と柱の関係をご紹介しました。

日本の木造住宅で用いられる柱の規格としては、3.5寸(105㎜)と4寸(120㎜)が広く普及しています。木造住宅における柱の配置では、日本の伝統的な尺度である「尺寸法」にもとづき、一般的に910㎜間隔で設けられているのが標準です。

また、柱で主に使用されている樹種には、耐久性と防虫性能に優れた「ヒノキ」、軽量で扱いやすい「スギ」、コストパフォーマンスに優れた「ホワイトウッド」があります。

木造住宅の耐震性能を向上させるためには、柱だけでなく構造全体の設計が不可欠です。柱の太さや材質だけで選ぶのではなく、梁の強度や接合部に使用される金物、構造壁の配置や性能も耐震性に大きく影響します。

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